2009年 11月 05日
『投入堂』
設計担当の松下です。
めっきり寒さが厳しくなり、一気に冬ですね。
秋はどこへ行ったんだ~~!!・・・ということで、秋を求めて?山陰は鳥取「投入堂」へ行ってきました。
ワタシ、今回一緒に行った友人Sに教えてもらうまでこれ、知らなかったんですよ。
国宝なんですよね。
ご存じの方も多いと思いますが、こんな感じのところです。↓
約1000年以上前に作られたそうですが、一体、これは誰がどうやって作ったんだ?です。
修復中のお寺へ続くこの階段も結構急な角度。↑
係の方が丁寧に由来などを教えて下さいました。
で、実物の近くまで登山が出来るというので、登るつもりだったんですが、
あいにくの雨&雪!であえなく中止。
係のお兄さんに話を聞くと、
「ここ4年連続で、死亡事故が続いてますから。」
「え!マジですか!?」
「はい、マジです。」
えーーー!そこまでは聞いてなかったですけど。(笑)
つい最近も、若者の事故があり大けがだったそうです。うわっ、こわ~~。
軽い気持ちで軽装備だったため、中止になって良かったかも?
グループで来られていた方から、
「あなたの靴、ダメよ。」と、教えてもらい、うわ~~中止で良かった~~、と。
次回は、アウトドアブランドで一式買い込み、装備バッチリで乗り込みたいと思います!
11月3日は祝日ということもあったんでしょうが、かなりの人が来られてます。
GWなどは、老若男女問わず1000人を超えるらしいですから、すごい人気ですよね。
こんな辺鄙で(失礼!修行の場ですから!)、しかも華やかとは言えず死亡事故まで出る危険を冒してまで
何故こんなにたくさんの人が行くんでしょうね?
往復1時間半(約2時間らしい)の危険覚悟の行軍?↑
ワタシなりにちょっと思いを巡らせてみたんですが・・・・・
結局、「本物を見たい」、ってことじゃないでしょうかね?
エセじゃない、お手軽でもない、娯楽でもない、不可能を現実とした人知を超えた何かに触れたい・・・
それが「本物」、ってことのような気がします。
あんな崖にどうやって・・・これ自体はすでに形を変えたある種のエンターテイメントではありますが、
投入堂の「役の行者」、厳島神社の「平清盛」だってそうだけど、昔の人は計り知れないほどスゴイ!
1000年以上経っても、ここまで人を惹きつけるのは、尋常なことじゃない。
今度こそ、登ってやるーー!
その日に備えて体を鍛えておかなきゃね。(笑)