エネマネハウス2014

谷口です。

1月29日にエネマネハウス2014を視察してきました。
そもそものきっかけは、先日東京大学准教授の前先生がエヌテックにお越し下さった際に、このイベントの事を教えていただいたからです。
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選ばれた五大学(慶應義塾大学、芝浦工業大学、千葉大学、東京大学、早稲田大学)が東京ビッグサイトの臨時駐車場を舞台に、2030年の家をテーマとして実物棟を建設していました。
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展示期間が1月29日~31日だけなので、建築関係者・学生・マスコミの方などで会場内は大盛況。
まず足を運んだのは、東京大学の建物です。
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東京大学だけが、集合住宅という設定で提案していたこともあって東西には閉じた構成です。
南には可動する太陽光パネルが。
太陽光の動きに合わせて夏は緩傾斜になり日射を遮蔽する庇となり、冬は急傾斜になり室内に日射をたっぷり採り入れる仕組みです。
北側にも大きな開口部がありますが、熱を逃がさないよう4重のガラスになっていました。
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建物内部は、セントラルエアコンを利用した壁を放射暖房装置とする試みや、
蓄熱材と断熱材を利用した可動建具や、天井にも蓄熱材を敷設する試みなど
実務でも大変参考になる興味深い取り組みを体験することができました。
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ご覧のように大混雑です。。。

次に向かったのは、慶應義塾大学。
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屋根にOMソーラーが載っています。
間取りは十字になっていて窓が分散して配置されており、スキップフロアな室内です。
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いろんな設備機器が搭載されていてHEMSで連動。コントローラーがたくさん設置してありました。
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各メーカーの設備機器が一堂に揃っていた印象だったので、学生らしい実験的な取り組みがもっとあるとより良かったかと思いました。

続いて早稲田大学へ。
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ピンクの外壁が一際目立っていました。
ピンクの外壁まわりはアルミのフレームで組んだバッファーゾーン。
季節に応じて温室にしたり遮蔽部材を組み込んだりと手が加えられるコンセプトです。
室内は、ALCパネルで水回りのコアを建物中央に構成。(旭化成ホームズが参加企業なので?)
暗くなる場所を光ダクトがキラキラと照らしていました。
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外に出て気が付いたのがエジェクター式冷凍機なるもの。
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太陽熱でつくった温水を冷水にするようで、効率がいいのか悪いのかよくわかりませんでした。
これはもっと話を聞いてくればよかったです。

4番目は、芝浦工業大学。
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大きな片流れ屋根が目を引く外観です。
室内では、昨年のパッシブデザインコンペで審査員をされていた秋元先生にお会いすることができ、直接建物の説明を聞くことができました。
CLTという引き板を繊維方向に直交させて構成した大断面パネルで建物を構成。(慶應もCLTでした。)
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日経アーキテクチュアでも先日CTLの記事が載っていたので、注目の構造かもしれませんね。
建物で気になったのは、屋根に断熱が無いこと。冬は明るくて良さそうですが、夏はどうなのか?
屋根内の通気層で強制換気させて暖気を取り除くそうですが、どれほどの効果があるのか検証も見たかったです。
芝浦工業大学は、他大学と違って建設のほとんどを学生が実際に手を動かしたそうです。
その楽しげな様子が会場内でもダイジェストで流れていて、学生にとってはすごく貴重な経験だったと思います。他大学にも言えることですが、こういう機会があって羨ましいですね。

そして最後に千葉大学。
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2012年にソーラーデカスロンという大会がスペインで開催されたのですが、その時に日本代表で出場したのが千葉大学でした。
残念ながら結果は18チーム中15位という結果に終わり、その時のリベンジなのかわかりませんが
2014年のソーラーデカスロン(フランス)にも千葉大学は出場します。
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コアになるユニットからベットが出てきたり、キッチンが納まっていたりと間取りは奇抜でした。
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このエアコンは、吹き出す空気を床下へ送り出し、部屋全体の温熱環境を調整する装置です。
ソーラーデカスロン本番へ向けて更なる改良が加わるのかわかりませんが、7月には良い結果を聞きたいですね。


今回の視察では工務店の方にも多数お会いしました。みなさん注目されていたイベントのようです。
こういった取り組みが学生達の間で広まり、住宅のエネルギーや省エネといった事にまで着目する学生や授業(教育)が盛んになることを期待しました。
会場内では、実務者の方が学生に鋭く厳しい質問をされている風景も見かけましたが、こういった経験を学生の間に体験出来る環境が素晴らしいですね。
私も実務者の一人として、日本の住環境向上にこれからも務めていきたいと思います。
by ntecj | 2014-02-01 20:25 | 快適・健康&省エネ住宅研究所 | Comments(0)