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窓ガラスの選び方。

第2,531回エヌテックブログ担当の渡部です。

前回のブログに続いて、今日は「窓のガラス」について紹介します。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、下の表をご覧下さい。

窓ガラスの選び方。_b0131012_825295.jpg

これは、窓ガラスの性能の一覧表です。

窓ガラスの性能は 日射熱取得率 =η(イータ)値」 が判断基準になります
 ↑
η値は、数値が大きい=日射熱が室内に入りやすい、数値が小さい=室内に日射熱が入りにくい、を表します。

つまり、数値が小さいほど、
室外の熱気や寒気が入りにくく(室内が外気の影響を受けにくい)、
室内の冷気・暖気が逃げにくい(冷房・暖房がよく効く) 
ガラスである、ということになります。

数値によっては2倍近い差があるのがお分かりでしょうか。


エヌテックでよく使用するものを赤く囲ってあります。

何故こんなにたくさん種類があるかというと、
窓ガラスは使い分ける必要があるということです。

季節や1日で異なる太陽の位置(角度)、東西南北それぞれの日射の当たり方、建物の形、近隣の建物の配置・大きさ。
窓ガラスの選択には多くの条件を考慮する必要があり、設計時の重要なポイントです。

窓ガラスは、「室内温熱(おんねつ)環境」に大きな影響を与える部分であり、
後日、簡単に取り替えが出来ないからです。


窓ガラスの選び方。_b0131012_827172.jpg

夏は日射を室内に入れたくない
その場合は「遮熱高断熱複層ガラス(遮熱型LOW-E)」等を採用します。
夏の日射を室内に入れないよう遮ることで、室温の上昇が抑えられ、
暑くなった部屋を涼しくするための「冷房エネルギー」(冷房にかかる電気代)が少なく済みます。

夏とは逆に、
冬は日差し(日射)を取り入れたい
その場合は、「高断熱複層ガラス(取得型LOW-E)」や複層ガラスを採用します。
日射を窓から室内に取り入れると、日射の熱エネルギーで室温が上昇し
寒い部屋を温める「暖房エネルギー」(暖房にかかる電気代・灯油代など)が少なく済みます。


夏は日射を入れたくない、

冬は日射を入れたい、


季節によって真逆の希望をどうするか、
これは窓の室内側に取り付けるカーテンでは解決できません。

これらを解決するためには、
窓と窓ガラスの組み合わせと選択が重要です。

庇(ひさし)などの日射遮蔽部材と、
高性能ガラスを含む窓本体の組み合わせを、計画時にしっかり考えねばなりません

毎回、数値を比較しながら窓の計画をしていると
季節によって対応出来る「外部遮蔽部材」である”雨戸”や”スダレ”の魅力を改めて感じます。


PS 昨晩はエヌテックワークス(協力業者会)の納涼会でした。

窓ガラスの選び方。_b0131012_8295527.jpg

お酒が入った席ではありましたが、良い意見交換の場になったのではないでしょうか。
私も大変濃い時間を過ごさせていただきました。

ご参加いただいたワークスの皆様ありがとうございました。



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by ntecj | 2015-07-19 08:46 | works