2016年 02月 04日
命を守る 構造編2
木道住宅の構造躯体に私がお勧めするSE構法は、
1995年に発生した阪神淡路淡路大震災をきっかけに
構造設計家の播繁氏と、株式会社NCN会長である杉山恒夫によって
1996年に誕生しました。
1995年1月17日の未明に発生したあの阪神淡路大震災によって
死亡 6,434名、負傷 43,782名
倒壊した家屋は 全壊認定で10万棟を超え、
死因の約90%は、倒壊した家屋による圧死というものでした。
あの震災の当時、もう木造住宅はダメだと言われました。
いやそうではない!
大きな地震に耐える強さをもった木造住宅を作ろう、
2人を中心に開発が始まり作り上げたのは
ビルなどでは当たり前だった「構造計算」を木造住宅に取り入れ
目指す強さが確認できることであり、
安定した品質を持つ集成材を採用し、
最大の弱点である「接合部」を独自に開発した金物によって繋ぐ
全く新しい工法でした。
木造住宅は長く、大工さんを中心とした職人さんたちの
経験と勘によって作られてきました。
しかし実は、70年以上も前に、木造住宅の安全性に対し
人の勘に頼るのはダメだ!と訴えていた人がいたのです。
大正末期から戦前に掛けて木構造の第一人者として活躍された
東京工業大学の「田辺平学教授」です。
地震が起こるたびに倒壊する木造住宅を見て
「大工の手からノミを奪え!」
という、有名な論文を書かれました。
田辺教授が提唱されてから約70年を経て
災害が多発する日本に相応しい構法が誕生したのです。
SE構法は、日本の住宅に災害に対する『確かな安心』を持ち込んだ
「革命」
でもあったのです。
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