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命を守る 構造編2

第2,750回エヌテックブログ担当の野坂です。

木道住宅の構造躯体に私がお勧めするSE構法は、

1995年に発生した阪神淡路淡路大震災をきっかけに

構造設計家の播繁氏と、株式会社NCN会長である杉山恒夫によって

1996年に誕生しました。
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1995年1月17日の未明に発生したあの阪神淡路大震災によって

死亡 6,434名、負傷 43,782名
 
倒壊した家屋は 全壊認定で10万棟を超え、

死因の約90%は、倒壊した家屋による圧死というものでした。


あの震災の当時、もう木造住宅はダメだと言われました。

いやそうではない!

大きな地震に耐える強さをもった木造住宅を作ろう、

2人を中心に開発が始まり作り上げたのは

ビルなどでは当たり前だった「構造計算」を木造住宅に取り入れ

目指す強さが確認できることであり、

安定した品質を持つ集成材を採用し、

最大の弱点である「接合部」を独自に開発した金物によって繋ぐ

全く新しい工法でした。


木造住宅は長く、大工さんを中心とした職人さんたちの

経験と勘によって作られてきました。

しかし実は、70年以上も前に、木造住宅の安全性に対し

人の勘に頼るのはダメだ!と訴えていた人がいたのです。


大正末期から戦前に掛けて木構造の第一人者として活躍された

東京工業大学の「田辺平学教授」です。

地震が起こるたびに倒壊する木造住宅を見て

「大工の手からノミを奪え!」

という、有名な論文を書かれました。

田辺教授が提唱されてから約70年を経て

災害が多発する日本に相応しい構法が誕生したのです。


SE構法は、日本の住宅に災害に対する『確かな安心』を持ち込んだ

「革命」

でもあったのです。


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by ntecj | 2016-02-04 09:05 | 代表ノサカの作業着スタイル