2018年 12月 08日
350年の時代を感じる旅
先週のブログでは聴竹居を見学した事について話題にしました。
今週は、その他に京都で見てきた建物についてご紹介致します。
まず最初は、左京区の蓮華寺(れんげじ)です。
ある建築家の講演で印象深い建物として紹介されていたので、私も訪れてみました。
美しい庭を眺めた時に、屋根の垂木や軒裏が見えないよう絶妙の高さで垂壁が作られています。
単純に、庭に面して大きな開口部をつくれば良い訳ではないという教えのように感じました。
視線の右にしっかりした幹の松、左には水面までせり出してくるような赤々とした紅葉。
これぞ京都の秋という感じで、1時間程腰を据えて空間を堪能しました。
翌日は朝食を食べに、東山の「丹(たん)」というお店に行きました。
ここは、建築家の横内敏人(よこうちとしひと)さんが内外装を手掛け、朝食や昼食、夜は貸切でパーティなどにも利用できる建物です。
丹後地方で採れる新鮮で豊かな食材を上質な空間で堪能することができます。
室内の写真はこちら(横内さんのHPの施工例にリンクします。)を是非ご覧下さい。
建築関係者ということで、スタッフの方も快く対応して下さいました。
色々と勉強になる納まりや見せ方がありましたので、私も実践してみたいと思います。
東山の丹から歩いて約15分、ブルーボトルコーヒー京都カフェにも行ってみました。
今年の春にオープンした関西初のブルーボトルコーヒーの店舗で、長坂常(ながさかじょう)さんが手掛けています。
こちらもきれいな写真は設計者の施工例をご参照下さい。
リノベーション後も古い土壁がそのままの状態で露わになっていたり、こんなんでいいんだぁというような大胆な処方の仕方で、驚きを隠せませんでしたが、これが今のトレンドなのでしょうか?
いい意味で刺激を受けた建物でした。
約350年前のお寺から今年の建物まで、聴竹居の藤井厚二氏や丹の横内敏人氏など、時代をつくる人の仕事を見て感じたことをこれからも設計業務で表現していきたいと思う京都訪問でした!
エヌテックのホームページはこちらからどうぞ。エヌテックは広島で唯一の重量木骨の家 木の家プレミアムパートナーです。